【動画付き】消しゴムはんこインスタグラマーが教える作り方全工程!
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消しゴムはんこをひたすら彫り進める小学校教師(11年目)です( ̄∀ ̄)これまで56446256556年を担任。子育ての際に「どうしたらいいんだろう?」というよく教育現場で耳にする疑問を中心にお答えします。
消しゴムはんこの製作を「転写」「彫る」「仕上げ」の3つの工程に分けてご紹介します。
使用している道具や材料は全て【道具編】でご紹介させていただいていますので、まだご覧になられていない方はそちらから見ていただいた方がわかりやすいと思います。
そして、ここで紹介する消しゴムはんこの製作工程はあくまで私の独学によるものですので、人によっては合う合わないがあるかもしれません。あらかじめご了承ください。
まずは転写!
はんこにしたい絵が決まったらトレーシングペーパーに写し描きします。
スマホで画像検索をして見つけた画像などの場合は、サイズの調整が必要だと思います。
私の場合は、サイズ調整に「合成スタジオ」というアプリを使用して画像の大きさを調整し、「写真フォルダ」に保存してから使用しています。
私はスマホにマスキングテープで直接トレーシングペーパーを貼りつけて写し描きする横着技をいつもしています笑
今回はオリジナル図案ですので、自分で描いた絵にトレーシングペーパーを貼りつけ、書き写しました。
トレーシングペーパーに図案が描ければいよいよ消しゴムに転写します。※消しゴム板が新品の時は表面にくっつき防止の粉が付いています。
クレンジングオイル等で拭き取り、ピカピカにしてから転写しましょう。
動画のようにトレーシングペーパーを消しゴム板に置き、ズレないよう指で押さえながら、爪の腹の部分で擦り付けます。
その際、トレーシングペーパーが破れないように気を付けましょう。
転写が終われば大きなカッターでざっくりと周りを切り離します。この後の彫る工程の下準備になります。
ここまでを転写フェーズとします。
では次から、消しゴムはんこの醍醐味”彫る”フェーズをご紹介します。
消しゴムはんこの堀り方を動画付きで全工程紹介
彫る時のスタイルは主に2種類あり、
- はんこを持って彫る、持ち彫り
- はんこを置いて彫る、置き彫り
があります。
またナイフでの彫り方も、
- アートナイフの刃の向きが手前から奥に彫り進める、押し彫り
- 反対に奥から手前に引くように彫り進める、引き彫り
があります。(私が勝手に名付けたものです笑)
ちなみに私は「置き彫り」の「押し彫り」で、Instagram等で見ているとけっこうな少数派のようです。笑
ここで紹介している動画は押し彫りなので違和感を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、彫るコツについては出来る限り皆さんがご理解いただけるよう工夫してお送りします。
では、消しゴムはんこの彫り方をご紹介していきましょう。
刃を入れる角度を変えないことが重要
彫る工程において一つ目にして、最大のコツが、「刃を入れる角度を変えない」ということです。
このように刃を鉛筆を持つくらいの角度に固定して彫り進めます。
刃先が当たっている部分が反対側を彫るときにも同じ場所に来れば、ポコっと綺麗に消しゴムを彫り取ることができるわけです。
図案の下に刃が入ってしまわないよう、右利きの方の場合は彫る方向や角度は常に図案の左側になります。
細かいところを彫る時は刃を入れる深さを変える
動画のように図案の内側を彫る時、特に細かいところを彫る時に、刃を入れる深さを変えるというところが最大のポイントです。
全て深く彫ると、図案の他の部分の下にまで刃が入り、せっかく描いた部分が取れてしまうことがあります。
細かいところほど刃先をほんの少しだけ入れるなど深さに変化をつけましょう。
顔を彫る時は最初に輪郭から
キャラクターの顔など、残したいパーツが多いところを彫る時は、最初に輪郭、そしてパーツごとの周りに刃を入れていき、一気にポコンと取ろうとせず、少しずつ彫り進める方が無難です。
目などの重要なパーツが取れてしまうと取り返しがききませんので、焦らず慎重に彫りましょう。
図案の外側を彫る時は先に周りを彫りとる
図案の外側を彫る時は、一気に余白を彫ってしまおうとせず、まず周りを彫り取ることが大切です。
図案の周りに外側に向けて刃を入れた後、さらに外側から内側に刃を入れます。
図案のある方向に刃を入れる唯一の工程ですので、深く入れすぎると図案が取れてしまいます。
ポロンと取れなければ刃を入れ直せばいいだけですので、いきなり攻めすぎず、ここも慎重に作業したいところです。
文字やマークも最初に周りを彫りとる
文字やマークがある場合も同様、まず文字やマークの周りを彫り取ります。
となりの文字やマークに気をつけて、刃を入れる深さを工夫できるようになるには、たくさん彫ることが大切です。
この動画の図案ははじめてだとかなりハードルが高いと思いますので、まずは簡単なキャラクターや「OK」等のシンプルなものから取り組まれることをオススメします。
余白部分を丁寧に彫り下げる
ここまで彫れば残すは、先ほど置いておいた余白の部分のみとなります。
刃を入れる深さを工夫しながら、余白の部分をどんどん取っていきます。
私個人的には一番好きな作業です笑
今回の図案では使用しませんでしたが、広い余白を綺麗に仕上げる際に「丸刀」や「印刀曲」を使用する場合もあります。
私の場合は「押し彫り」スタイルなので、「引き彫り」しかできない印刀曲はほとんど使っていません。
仕上げで側面を綺麗にする
周りの余計な部分をさらに綺麗に仕上げるため、アートナイフプロの刃渡りの長さを生かして側面をカットしています。
この作業で周りが綺麗になることで、はんこを捺し続けているうちに印面が千切れてしまうリスクを軽減することができます。
ここは印影には影響しませんので、ただの個人的なこだわりポイントです笑
彫る工程は以上となります。図案によって多少の差異は生じるかもしれませんが、思いつく限りのコツは網羅したつもりです。あとはとにかくたくさん彫る以外に上達のコツはないのかもしれません。
消しゴムはんこの仕上げ作業
彫りあがりましたら、最後は仕上げの工程です。
ここで登場するのがクレンジングオイルとおそうじねりけしです。
彫りあがると鉛筆の黒い線が残っている状態かと思います。
これを拭き取るのにクレンジングオイルを使用します。
ティッシュにクレンジングオイルを染み込ませ、拭き取るのですが、どうしても図案の隙間に少しだけオイルが残ってしまいます。
大きな問題はないのですが、紙にはんこを捺した時に少し油染みのようなものが残ることがありますので、おそうじねりけし等でしっかり取り除いておく方が綺麗な印影に仕上がります。
ハンドソープ等でジャブジャブ水洗いされる方もいらっしゃるので、クレンジングオイルに固執する必要はありません。
仕上げに持ち手にはんこを捺し、接着剤で固定すれば完成となります。
持ち手にコルク等を使っておしゃれに仕上げておられる方もいらっしゃるようですが、私の場合はダイソー「工作木材P-8」を使用しています。
持ち手はあってもなくても問題ありませんが、つけた方が「捺しやすい」「完成度が上がる」「愛着がわく」ので、おすすめです!
消しゴムはんこは、まず作ってみることがとても大事!
さて、彫り方編いかがだったでしょうか?
私の知っていること、伝えられることを余すことなく書かせていただいたつもりです。
難しいと感じられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、まずはお子さんへのプレゼントがてら簡単なキャラクターやお名前、アルファベット等の図案から始められるといいかもしれません。
一つ完成すればきっとこの世界にハマっていくと思います。
消しゴムはんこは捺す側も捺された側も嬉しいですし、親子や学校の先生など様々な方とのコミュニケーションツールとしての活躍も期待できます!
これは私の消しゴムはんこ第1作目の写真です。
余白もボロボロですし、不気味な雰囲気すらあります(笑)
しかし、個人で作る消しゴムはんこに「上手さ」「高い完成度」は求められていません。
作ればわかる「味」があります。
この記事をきっかけに全国でいい味が出ている消しゴムはんこが生まれることを願っています!
そして、せっかく作った消しゴムはんこはぜひともInstagramなどで皆さんに見てもらいましょう!
私もタグを辿って皆さんの作るはんこと出会えることを楽しみにしています!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。