消しゴムはんこ先生が教える消しゴムはんこを彫る時の準備物
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消しゴムはんこをひたすら彫り進める小学校教師(11年目)です( ̄∀ ̄)これまで56446256556年を担任。子育ての際に「どうしたらいいんだろう?」というよく教育現場で耳にする疑問を中心にお答えします。
近頃テレビやSNS等で密やかなブームとなっている「消しゴムはんこ」。
私は数年前、同じ勤務校の先輩教師が消しゴムはんこを彫っているのを知ったことをきっかけに、消しゴムはんこ製作にどハマりしました。
作った消しゴムはんこをInstagramにアップしていると、ありがたいことにフォロワーさんも増え続け、今ではフォロワー数1万人の「消しゴムはんこ先生」となりました笑
「私もやってみたい!」「趣味として始めてみました!」等のありがたいメッセージも多数寄せられ、消しゴムはんこ先生として何かお力になれないかと考え、この度「消しゴムはんこの彫り方」を余すことなく公開しようという運びとなりました。
消しゴムはんこは教師という仕事と相性抜群ですが、親子でのコミュニケーションとしても、趣味としても幅広く活躍してくれるはずです!
「自分の消しゴムはんこを作ってみたい!」という皆さんのお力になれるよう、出来る限りわかりやすく解説していきたいと思います。
このページでは消しゴムはんこの準備物まとめを、こちらのページでは動画を交えて彫り方をご紹介しています。
最低限必要なものから「あると便利」といったものまで全てご紹介しましょう!
消しゴムはんこを彫るために最低限必要なもの
まずは、最低限必要なものです。
これがないと、消しゴムを彫ることができないので、これは準備しましょう。
消しゴム板
消しゴムはんこに使用するのは普通の消しゴムではなく、消しゴムはんこ専用の消しゴム板です。
SEEDの「ほるナビ」やヒノデワシの「はんけしくん」が有名どころです。
各100円均一ショップでも消しゴムはんこ専用の消しゴムが取り扱われていますが「薄くてボロボロになりやすい」という印象です。
いろいろと試してきましたが、私がオススメするのはSEEDの「ほるナビ かため ナチュラル」です。
通常のほるナビより少し硬いことで細かいところを彫る際に消しゴム特有の「粘り気」が少なくサクサク彫れるので、私はこれしか使っていません。
アートナイフ
消しゴムはんこは彫刻刀ではなくカッターの先だけのような形状をした「アートナイフ」で彫ります。
アートナイフも様々な種類があり、価格もピンキリです。
とりあえず消しゴムはんこを始めたいという初心者にオススメなのは、OLFA「デザイナーズナイフ」です。
300円程のお手頃価格であるということと、天下のOLFA製であるという点で安心してお使いいただけるかと思います。
ある程度上達してきて「もっと細かく彫りたい」「彫り面を綺麗に仕上げたい」という方には同じくOLFAの「アートナイフプロ」をおすすめします。
これは1000円程するデザイナーズナイフの上級モデルですが、アートナイフプロの特徴は2㎝という刃渡りの長さです。
これは通常のアートナイフの約4倍にあたります。
刃渡りが長いことでより深く彫ることができ、印面の仕上がりが美しくなります。
そしてもう一つの特徴が刃先の鋭さです。
アートナイフでは最も鋭い30°という角度で、1mmレベルの細かいところを彫ることができるようになります。
アートナイフプロは少し重量感があるため最初は使いづらさを感じるかと思いますが、使っているうちに慣れてきますし、慣れた頃には細かくて美しい作品が彫れるようになると思います。
SNS等で有名な消しゴムはんこ作家さんのほとんどがアートナイフプロを使用しています。
トレーシングペーパー
図案を転写するために使ういわゆる「写し紙」です。
鉛筆もしくはシャープペンシル
より細かい図案になるとシャープペンシルがおすすめです。
スタンプ台
私はシャチハタのスタンプ台を使用していますが、基本こだわりはありません。
バーサクラフトというところのスタンプ台がカラーも豊富で好まれて使用されているようです。
(100円均一で売られているスタンプ台はインクが弾かれることが多くおすすめしません。)
消しゴムはんこを彫るためにあると便利なもの
次に実際に何個も彫っている私がおすすめする、あると便利なものです。
これがあるからより細かく完成度も高められるため、ある程度慣れてきたらこちらも用意してみましょう。
大きいカッターナイフ
消しゴムはんこ専用の消しゴム板から必要な部分を切り出すときにザクリとカットする用です。
100均のもので構いません。
カッターマット
作業するマットです。
私は細かいところを彫るためにDAISOで見つけた折り畳み式ルーペを貼りつけています。
持ち手の木
持ち手が付くと一気に完成度が上がります。私はこれもDAISOの工作木材を使用しています。
接着剤
持ち手の木にはんこを接着する接着剤にはこだわりがあります。
おすすめはボンド「ウルトラ多用途S.Uハードクリヤー」です。
接着剤はハードタイプとソフトタイプがありますが、ソフトタイプで接着したはんこは使用しているうちにグニグニと動き、接着剤が剥がれてきて半年ほどで取れてしまいます。
ハードタイプでガッチリと固定されたものは数年使用していますが、ブレず剥がれたことはありません。
クレンジングオイル
彫った後のはんこの印面に残っている鉛筆の黒を落とすのに役立ちます。
新品の消しゴムの表面に付着している粉を拭き取るのにも活用しています。
これもいろいろ試した結果、ビオレ「うるおいクレンジングリキッド」に落ち着きました。
お掃除ねりけし
ねりけしがあると、印面に挟まっている彫りカスや、拭き残したクレンジングオイル等をくっつけて取り除くことができます。
特に彫りカスが残っているとせっかく完成しても、捺したときに台無しになってしまいますので、あると便利なものです。
彫刻刀の丸刀
広い余白のある図案を彫るときに、よりツルツルと美しい仕上がりにするために使用することがあります。
彫り面を美しく極めたい方は丸刀や印刀曲という平面彫りに特化した道具も揃えたいところです。
あとがき
道具編はいかがだったでしょうか?
消しゴムはんこ作りは、どこにでも売っている身近なものばかりでスタートを切ることができます。
大きめの文房具屋さんにいくと「消しゴムはんこコーナー」があることもありますので、自分に合った道具を探しに出かけてみてはいかがでしょうか^_^
もしそれがお子さんや家族、友人の方々とのコミュニケーションにつながる一助となれば、これ以上に嬉しいことはありません!
それでは、道具が揃った人はこちらの、「製作編」をご覧ください!