ポピー年長向け教材あおどり7月号をやってみて学習基盤の形成を実感した

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消しゴムはんこをひたすら彫り進める小学校教師(11年目)です( ̄∀ ̄)これまで56446256556年を担任。子育ての際に「どうしたらいいんだろう?」というよく教育現場で耳にする疑問を中心にお答えします。
ポピーは必ず私が見ている時にさせていることもあり、7月は忙しさからなかなか機会がなく、休み休み取り組ませる形になりました。
それでも「ポピーやろかー?」と言うと、息子は「やったぁー!7月号っ!7月号っ!」と毎度喜び、相変わらずのモチベーションの高さでした。

さてポピー年長向け教材あおどりの7月号の教材内容ですが、「間違い探し」や「数字」の課題が多く、理系的な要素を多く取り入れられていると感じました。
それぞれの課題の狙いが明確で伝わりやすく、一朝一夕とはいきませんが、やはり楽しく取り組みながら力を伸ばしているなという印象でした。
それぞれの狙い、息子の反応等を私なりの視点でレビューさせていただきます。
ポピー年長向け教材あおどり7月号の教材内容

- ドリるん
- わぁくん
- ほほえみお母さん
- わぁくんで使用する付録
いつも通り、以上がひとまとまりでビニル包装されており、それ以外はお友達紹介キャンペーン等のチラシが入っていました。7月号にだけ、夏休みの特別課題の案内も入っていました。
教材は毎月同じ分量で届きます。他の教材だとやはり付録やまんがに目がいきがちですが、ポピーの場合、息子は真っ先に「ドリるん」を手に取ります。
一応わぁくん用の付録めいたものも入ってるんですが無視です笑
余計なものに気を取らせないところがポピーのいいところだと毎度思います。
ポピーあおどり7月号はどういう教材内容でカリキュラムを達成しようとしているのか?
では、これらの教材をやってみるとどういう力が身につくのか?
教材の意図について確認してみます。
抽象力を学ばせる教材
「抽出力」とは「同じ」と「違い」を見つける力だそうです。
比べて共通点と相違点を見つける力とも言い換えられるでしょうか。比べる活動は、学習においてとても大切な力だと言えます。知っていることと比べて、新しいことを学んだり、2つの事象を比べて発見があったりするからです。
ポピー7月号ではこの「抽出力」を鍛えるために、まず表紙裏1ページ目には、たくさんのリンゴの絵や写真から「どこが違っていて、どこが同じところかな?」と自由に比べる教材からスタートしています。

「絵で描いてる!」「これとこれは写真!」「これは半分のリンゴ」という具合に、息子はしっかりと比べる活動に入り込んでいました。親が見ていても面白く、教材の導入として満点だなと思いました。
「抽出力」を学ぶ教材の中で、「これよくわかったな!」と息子の伸びを感じたものがあります。
それは最後の方のページにあった、箱の中の4人の兵隊の中で、仲間はずれを一人見つけるという教材なんですが、服の色は4人とも違うのに1人だけ服と靴が別々の色である、という相違点を見つけ出すものがありました。

これは息子も20秒ほど悩んでいましたが、ノーヒントで答えることができ、親としても驚きでした。いつの間にこんな力ついたんや?と素直に感心しました。
「抽出力」を身につける7月号の狙い通りに力が付いていることを実感しました。
「数」を学ばせる教材
これまでも積み重ねで「数」についての理解を深める教材は度々ありましたが、7月号では、2つの数量の多少を比べる教材が意識して多く取り扱われていました。

ケーキやだんごを一つずつ線で結んで比べる教材や、自分で数えて、何個あるのか数字と結びつける教材を通して、着実に「数的感覚」を身につけていっていると親としても実感しています。
実際、息子と買い物に行った時もお菓子を内容量で選ぶ姿が見られ、まさしく多少を比較している瞬間に出会いました。ポピーを始めて3ヶ月。培った力が生活の中で現れ始めているなと思います。笑
「空間力」「語彙力」を高める教材

ポピー7月号全体を通して、個人的には一番すごいと思った教材が、「空間力」「語彙力」を高める教材でした。<span<
それは、どうぶつたちが「ぼくのせきはクマのひとつうしろだよ。」とか「ぼくの家は紫の鳥の上よ。」と、言葉で位置を説明し、適切な場所にシールを貼るというものです。
息子は左右を間違えることが度々ありましたが、このラスト3ページにわたる「空間力」「語彙力」の教材で、自信をつけることができたようです。
ポピーでは「うえ」「した」「みぎ」「ひだり」をヒントに書いてくれていましたが、そこを隠しながら「わにはさるのみぎ?ひだり?」と問題を出して見ても答えられるようになりました。
「抽出力」が売りの7月号において、影のヒット教材と私は評価します。笑
実際にポピーあおどり7月号をやってみた感想

次に、実際に教材を一ヶ月通してやってみた親としての感想についてご紹介します。
今月号の教材内容(何が学べるか)
7月号では「抽出力」をテーマに、数の理解、空間力、語彙力、文字の練習では「す」や「よ」等を練習することが出来ます。
ポピーはそれぞれの月にテーマこそ設けていますが、これまでのテーマもきちんと踏襲できるよう工夫して作られているので、途中から始めても何ら問題なく入ることができると思います。
ちなみに、ポピーの教材紹介はこちらでまとめているので、もしよければごらんください。
それぞれのテーマが一朝一夕で身につくことはありませんが、 ポピーを初めて3ヶ月をたち、着実に就学前に身につけておきたい学習基盤の定着を感じています。
小学校教師の立場から、就学前に文字を書ける必要性も、計算ができる必要性も否定させていただきますが、ポピーによる「学習基盤の形成」は、来年度いよいよ小学生になる息子の心強い味方になることだろうと楽しみにしています。
先月よりボリュームは多かったか?具体的なページ数
「ドリるん」のボリュームは41ページで毎月同じです。「わぁくん」も同じ量で、「飽きない」「しんどくない」適当なボリュームで満足しています。
同梱物の内容
「ドリるん」「わぁくん」とともに同梱されているのは「ほほえみお母さん」という子育てガイドのような一冊。これは毎月同じです。
どれくらいの時間をかけて教材を終わらせたか?
7月号は月末ギリギリまでかかりました。原因は監督をしている私の仕事が忙しかったこと、息子とベイブレード をする時間が増え、ポピーをする時間が減ったことです。笑
それでも「あ!7月号やんの忘れてた!やりたい!」と自分で思い出し、「パパ。明日は7月号やろな!」と予約が入る、という形で進めました。
こんな調子で「ドリるん」を終わらせたおかげで、7月号の「わぁくん」にはノータッチ。
ですが、8月に入ってから自分で「わぁくん」を読んでいる姿が見られ、相変わらずのモチベーションの高さを感じました。
どういう様子でとりくんでいたか?
息子はやり始めると、止めないと止まりません笑
とにかくいつも新しい教材に喜び、新鮮な気持ちを維持し続けています。同じような活動をする教材でも中身はマイナーチェンジされているのはすごいなと感じます。
3ヶ月続けてきた積み重ねを実感できた月となりました。来月以降も息子共々楽しみです。
こどもがもっとも喜んだポイント

今回「語彙力」の教材でひらがな表が出ました。見開き2ページにわたるひらがな表を縦にも横にも読ませ、息子は「あかさたな はまやらわ」という、段読みを初めて経験しました。
そうとう楽しかったようで、何度か復唱していました。
もう一つ「語彙力」の教材で回文がでました。「かいといか」「にわとりとわに」等の回文になるように文字シールを貼るのですが、出来上がった回文を何度も読み返し、「すごい、おもしろい!」と感動しているようでした。
つまずいたポイント
ほとんどの教材をあっという間に終わらせる息子ですが、今月号は2つのポイントでつまづいていました。
間違い探しに苦戦
今回は見開き2ページにわたる「間違い探し」には苦戦していました。これは大人でもすぐにはわからない、微妙な間違いが織り込まれ、「ヒントちょうだい!」と私にヒントを求めてきました。(もちろん教えませんが笑)
5つの間違いを見つけきった時は達成感があったようで、次のページにすぐ行かず、少しの間描かれている色々な動物たちの様子を見ていました。
抽象力を身につける仲間はずれ兵隊探しに苦戦
もう1つは先述した「抽出力」の仲間はずれの兵隊を見つける教材です。
これは何度も何度も見比べ、自分なりに共通点を見つけ、ようやく答えを導き出すのに時間がかかったという意味でのつまづきであり、ポピーの想定通りのものだと思います。そして、見つけた時は嬉しそうに「何や!かんたんやん!」と教えてくれました。笑
ポピーあおどりをはじめて3ヶ月!子供の成長を毎月感じる!
ポピーは月ごとにテーマがあり、今回は「抽出力」でした。
今回はテーマ以上に、3ヶ月目としての成果の方を強く感じました。
先述しましたが、テーマ以外にもこれまでの内容を踏襲できるよう作られているので、きちんと積み重ねがあり、着実に「学習基盤」のようなものが形成されているという実感があります。
「継続は力なり」と言いますが、まさにその通り。色々な市販の教材を手当たり次第やっていては身につかないものが、ポピーの「一貫性」により身についていってるのだと思います。さらに3ヶ月後、また就学時が楽しみになってきました。
息子はもういい意味でポピーの思う壺にハマっています笑
親としてもここまでハマり、モチベーションが下がらないことに驚くばかりです。おもちゃもたくさん増え、遊ぶ時間も増えてきましたが、ポピーを「勉強」だとは思っておらず、とにかく楽しんで取り組んでいます。
着実に基盤ができている実感が3ヶ月目の今号ではありました。教材の満足度は上がる一方です。まず半年は確実に続くだろうと思います。