ポピー年長向け教材あおどり8月号は教材の難易度UPを感じたが狙い通りに習熟できていると実感
- show0range
消しゴムはんこをひたすら彫り進める小学校教師(11年目)です( ̄∀ ̄)これまで56446256556年を担任。子育ての際に「どうしたらいいんだろう?」というよく教育現場で耳にする疑問を中心にお答えします。
ポピーをはじめて4ヶ月。
少しずつ、学力の基盤が形成されているのか、日常会話の中から「お、賢いこと言うてる。」と思う機会が増えてきました。
「300円って50円玉が6枚やんな?」
「あの雲、イカみたいな形やな!」など、
目に見えるもの、聴こえる音に関心を抱き、自分なりに考えるようになったように感じます。
5月号から始め、4ヶ月目となる8月号。
そろそろ飽きがくるかな?と予想していましたが、まったくなく、休み休みで取り組ませていても3週目には「ドリルん」を終え、わぁくんを読んでいました。
今回のテーマ「調整力」「抑制力」はこれまでの教材にはなかった難しさ、つまづきが見られ、親としてもおもしろいと感じました。
それでは、ポピーあおどり8月号のレビューご覧ください。
ポピーあおどり8月号の教材内容
- ドリるん
- わぁくん
- ほほえみお母さん
- わぁくんで使用する付録
いつも通り、以上がひとまとまりでビニル包装されており、それ以外はお友達紹介キャンペーン等のチラシが入っていました。
他教材程ではありませんが、8月号はわぁくん用のすごろく等の付録が増えてきました。
わぁくん用の付録はいったん置いておき、ドリルんが終わってから遊ぶようにしています。
はじめは、ドリルんが終わるたびに「えー、もっとやりたかった!」という息子だったので、わぁくんと付録を後出しにすることで、良いサイクルができているように思います。
ポピーを毎月購入するようになり、本屋でほかの教材を見ることも買うこともなくなったので、実は大きく節約できているのだと思います。
納得できる教材が、毎月届くというだけでコスパは「大変満足」と言えます。
ポピーあおどり8月号はどういう教材内容でカリキュラムを達成しようとしているのか?
次に、教材内容について確認していきます。
ポピーあおどり8月号の教材ポイントは以下のようになっています。
- 調整力
- 抑制力
- 順序数
- 空間力
- 語彙力
では、これらはポピーあおどり8月号でどのように学ぶことができるのか?
ご紹介していきます。
調整力を学ばせる教材
8月号のテーマの1つが「調整力」です。
今月号から明らかに「迷路」の難易度が上がっています。
迷路は引いている線が「壁にぶつからない」というルールがありますが、”その壁が狭い!”迷路の道がかなり細くなっています。
そこを「ゆっくり」「丁寧に」運筆し、通り抜ける、まさしく、「調整する力」を鍛えられる教材が多数見られました。
息子は「めっちゃ細いやんっ!」と嬉しそうに取り組んでいましたが、やはり壁にぶつかりまくっていました笑
しかし、自分の運筆が速すぎることに自ら気づき、調整し、きちんと最後まで迷路をやり遂げました。
もともと迷路教材が大好きだったこともあり、飽きることなく集中力を継続させていました。
親としては、これが「丁寧な字」「美しいノートづくり」につながるといいな、とは思いつつも、教師としては、それはまた別の努力が必要やな、、というのが本音です。笑
抑制力を学ばせる教材
8月号のもう1つのテーマが「抑制力」です。これは言い換えると「我慢する力」です。
正直、いちばん息子に足りない力だと思っていましたが、案の定引っかかっており、今月号での最大のつまづきが見られ、興味深い教材でした。
「抑制力」の教材で最も特徴的だったものが、「カエルタッチ」です。
「カエルタッチ」は四角と丸のブロックの上を、“四角をとばして”タッチしていきます。
できるだけ早くゴールを目指して、指で進んでいくんですが、これが意外と難しい!
おうちのかたもやってみましょうと書いていたのでやってみると、大人でもなかなか難しかったです笑
しかし、息子はハマって何度も挑戦していました!
同じ系統の教材で、赤い矢印と青い矢印で埋められた迷路があります。
赤い矢印は指示通りに進み、青の矢印は反対方向に進まないとゴールできないという教材です。
これは考え過ぎる大人の方が難しいと思います。息子も苦労していましたが、私は、ダメです。苦手です笑
思っている方向、行きたい方向を「抑制」し、条件通りに進む、ということに難しさを感じながらも、最後まで楽しく取り組んでいました。
順序数・空間力を高める教材
子供の成長を強く感じたのが「順序数」「空間力」の教材です。
列車の「前(うしろ)から」「○ばんめ」という動物たちのシールを、ただしい座席に貼るというものなのですが、あっと言う間にすらすらできていました。
いつの間にこんな力が?と思ったのですが、前月号の上下左右の教材や、6月以降から続く数字の教材を経て身についた力なのだろうと、ポピーの見通された教材力に感心しました。
語彙力を高める教材
ポピーを続けてきた4ヶ月間で、子供のがこっそり高められているものが「語彙力」です。
迷路等の色々な遊びを通して、たくさんの動物やものの名前に触れられるよう作られています。
8月号には「カタカナの名前の動物だけを通ろう」という条件付き迷路がありました。
息子は「ビーバーって何?」「ダックスフンドって犬なん?」と私に尋ねながら教材を進めていました。
たまたまテレビを観ていた時に「ビーバーや!」と教えてくれる場面があり、語彙、知識の高まりを感じることができました。
実際にポピーあおどり8月号をやってみた感想
8月号では「調整力」「抑制力」をメインテーマに、「数の理解」「文字」「語彙力」「分類」「空間力」等、テーマに固執することなく幅広い教材で様々な力を伸ばせるよう工夫されています。
文字の練習は「れ わ ね」「あ お」と難易度が上がってきましたが、ポピーはこういう勉強じみたところはサラッと終えられるよう作られてるのだろうと感じます。
飽きる前に次の楽しいものにいけるようにすることで子どもの負担を軽減させているのだと思います。
こうして積み上げてきた力が、いかに小学校入学後に生きてくるのか、楽しみです。
どれくらいの時間をかけて教材を終わらせたか?
8月号は3週間かからず終わりました。
おそらく息子はほっとくと1日でやりきると思います。
4か月経ってこれほどモチベーションを落とさないとは、いい意味で予想を裏切りました。
こちらが止めないと次々やりたがるので、1日4教材程度で止めるようにしています。
おおよそ28個ほど教材があるので、毎日やっても7日で終わります。
だからといってページ数を増やしてはいけない、とも思います。一瞬たりとも息子にとって「しんどいな。」と感じさせたくないからです。
ポピーあおどり8月号への取り組む姿勢は?
息子:「あ、8月号したいっ!」
私:「もうご飯前やから後で。」
息子:「えー!やりたかったのにー!」
ということがとても多く、相変わらずポピーにハマっている息子です。
8月号では先述の「抑制力」教材で難しさを感じていたようですが、難しいからといってやりたくなくなるということはありませんでした。
今回「文字の練習」が「あ お」「わ れ ね」という1年生でも難しい課題でしたが、ゆっくりと見本を見ながら頑張って書いていました。
きれいだとは言えませんが、就学前は「ゆっくり書く」ということが大切なので、その点はクリアできていると思いました。
ポピーあおどり8月号で子供が喜んだポイントとつまづいたところは?
子供が喜んだポイント
今月号はドリルんももちろん楽しんで取り組んでいましたが、それ以上に「わぁくん」に食いついていました。
今回のわぁくんでは世界のあいさつを学びながら食材を集めるという物語が進行していく内容でした。
アメリカでは「おいで」という手が日本と逆だということや、ケニアのキクユ族のあいさつが手につばをはくということなど、自分の常識を壊されたようで、カルチャーショックを受けていました笑
わぁくんはドリルんとは違い、読み進めていくことがメインの教材です。
これまで副読本程度の扱いをしていましたが、少しずつ文章が読めるようになってきた息子にとって、新しい知識を得る、恰好の教材となってきました。
9月号からは「わぁくん」も楽しみの1つになりましたね。
つまずいたポイント
今回はやはり「抑制力」の教材です。
大人でも難しい課題もある中、最初は「難しいっ!」と言っていましたが、一人で何度も挑戦し、上手に課題をクリアできるようになりました。
教材自体が難しいので、子供のやる気を無くさせないよう日を開けて何度かトライしてみてもよいかと思います。
これで我慢強い子になったかというと、そういうわけではありませんが、自分自身を抑制するという経験は今後必ず生きてくるのだと思います。
ポピーあおどり8月号をやってみた感想
8月号は、明らかな内容の難易度アップを感じました。
迷路が細くなったこと、間違い探しが微妙な違いのものが入ってきたこと、文字の練習や、抑制力の教材も含め、8月号から始めていたら「難しい!」と感じていたかもしれません。
しかし、大人の印象とは裏腹に息子は相変わらず楽しんで教材に取り組んでいました。
そして、最後までやり終え、また楽しかったページを見返していました。
ポピーがきちんと段階を踏んでカリキュラムが作成されており、息子がきちんと狙い通りに習熟できているのだろうと感じることができました。
何月から始めても、力はつくのだと思いますが、おそらく春に始める方がより段階を追って習熟できるのだと思います。
モチベーションは相変わらず高いまま。
これは付録のおもちゃで目を惹いてから取り組ませる教材なのではなく、ポピーの教材そのものの魅力によるものだと思います。
現に息子は、わぁくんの付録としてすごろくが付いてきても、まずはドリルんを手に取り、「早くやりたい!」と言います。
小学校に入り、新しく配られる教科書やドリルやワークに対しても、「やりたい!」と思えるはずです。
ポピーが就学前に育ててくれているのは、実は教材に対するモチベーションなのかもしれないと思いました。
親としても小学校教員としても、ポピーは就学前に1年だけでもやっておくことを友だちや保護者の方にオススメしたいと思います。
過去の教材をやってみた様子については、こちらのページでまとめています。どのように子供が取り組んでいるのか気になる方はご覧ください。