子どもの友達トラブルを家庭で見抜く方法と起こった時の対策方法
よくある子供の友達同士のトラブルとトラブルの原因
- 物の貸し借り。返した返してないでもめる。
- 友達のものを壊した。また無くした。
- ものを隠した。無断で持っていった。
- 仲間はずれやひそひそ話。
- 悪口、嫌なあだ名を言われた。
- 体育や休み時間での遊びや試合の勝敗をめぐって。
- ルールやマナー違反を注意して。
- えらそうな言い方や態度から。
- ぶつかった、たたいた等から。
男女別にみるよくあるトラブルの原因
男の子のよくあるトラブルの原因
女の子のよくあるトラブルの原因
友達トラブルが起こっているか家庭で見抜く方法
普段の何気ない会話が多ければ子どもが自分から話してくれる
トラブルを抱えている子どものサイン
- 〇〇が壊れたから新しいものを買って欲しいと言い出す。
- 学校からの連絡はないが、ある程度大きい怪我をしている。
- 寝坊することが増えた。
- 理由をつけて学校を休もうとする。
- 宿題等、できていたことが手につかなくなっている。
- 買い与えた覚えのないものが机やランドセルから出てきた。
- 「友達にもらった」と割と高価なものを突然見せてくる。
トラブルを起こされた側のママパパの対策方法
では、次に実際に子どもの友達同士のトラブルが表面化した時の対策方法です。
まずは、トラブルを起こされる被害者になった場合の対策方法です。
トラブルの中でも
- ものをとられたかもしれない
- 叩かれたかもしれない
というトラブルが多いです。
この2つのトラブルが起きた場合の対策方法についてご紹介します。
ものを取られた(かもしれない)場合の対処法
たくさんのトラブルの中でも、発生頻度が高くて話がこじれやすいのが「ものを取った取られたのトラブル」です。
今回は、万引き等ではなく、友達間での事例からお話させていただきます。
ものがなくなるトラブルが発生したらまずは正確な事実確認を
小学校では、よくものが無くなります。子どもはよく「無くした!」と言いますよね。
実際にものが無くなるわけはなく、自宅か学校のいずれかに忘れて置かれているパターンが非常に多いです。
しかし、いくら探しても見つからない時、子どもは稀に「〇〇に取られた!」「盗まれた!」と言う時があります。
子供が「〇〇に取られた!」といった場合、まず優先させて欲しいのは「事実関係の確認」です。
「なぜ取られたと思ったの?」「盗まれたところを見ていたの?」と、子どもの曖昧な点をノート等に文章化しながらきちんと整理しましょう。
子どもは「自分の都合のいいこと」を「都合のいい形」に変えて大人に話をします。
そしてトラブルがこじれて長引くと、自分の都合の悪い部分を変えて隠そうとするため、言ってることが微妙に変わってきます。
教育現場での経験から、非常に高い確率で言っている事が変わるため、文章化をして正確な事実関係を整理することが重要なんですね。
ちなみに、子供の話しが変わるのは当たり前の行為であり、いちいち叱っているとトラブルは解決されませんので、まずはトラブル解決を優先させましょう。
事実確認できた後の対処方法
では次に、ものを取られたことがハッキリした後の対処法です。学校でものを取られたのであればまずは担任の先生に相談しましょう。
誰から取られたかもハッキリしているのであれば担任に事実関係を整理してもらい、返却もしくは弁償等相手の親御さんと話し合いましょう。
その際、少しだけ配慮していただきたいのは、相手の親御さんは大抵の場合「我が子が人のものを盗っってしまった…」と、ショックに感じているということです。
親であればいつかは通る可能性のある道です。
もし逆の立場だったら、と心中察してあげるくらいの器量があれば、トラブルが尾を引かず、スッキリとおさまると思います。
誰に取られたかわからない場合もある
最も困るケースも紹介しましよう。
それは「取られたことに間違いはないが、誰かとったかはわからない」というパターンです。
これははっきり言って高い確率で解決できないでしょう。
学校側に責任を問うことも難しいと思います。
学校側の立場をお話させていただくと、学校は警察ではないので「犯人探し」はできません。
その問題がきっかけとなり「本当に取られたのか?無くしただけじゃないのか?」という疑念から、子ども同士の関係を悪くしかねないからです。
「取られて困るようなものを学校に持っていかない」というのが、何よりものトラブル回避策であると考えておくようにしましょう。
たたかれた、蹴られた場合の対処法
次に多いのが、こういうトラブルです。
とくに、低学年期の男子児童に多いトラブルです。
物をとったとられたのトラブルに比べ、単純な理由であることから早期解決しやすいものが多いでしょう。
しかし、「顔に傷が残った」「歯が折れた」「骨折した」等、大きな被害を受ける場合もあるでしょう。
たたかれた場合もまずは状況の把握と整理を!
こちらも、基本的な対処法は「状況の把握」です。
学校で起きたケンカの場合、担任の先生、場合によっては教頭先生や生活指導の先生が下記のような手順を踏みます。
- 加害児童への確認
- 被害児童への確認
- 状況の書き留め
- 矛盾点の擦り合わせ
大抵の場合、どちらにも少しは原因があるものです。
我々大人は子どもの落ち度をきちんと見つけ、「こういう時はこうすればよかったね。次からはこうしようね。」と教えてあげましょう。
この時の最大のポイントは、「こういうところはえらかったね。」と褒めるポイントも見つけて伝えてあげることです。
叱られるより褒められる方が圧倒的に教育効果は高く、次のトラブル防止になります。
相手に落ち度があるとわかった場合の対応方法
さて、お子さんの話から状況を把握した結果、どうやら相手側に落ち度があると判断した場合です。
学校でのトラブルであればまずは担任の先生に改めて状況を伺い、対応を求めましょう。
その際気をつけて欲しいのは、自分の子どもの話は半分疑っておくということです。
やはり子どもは親に対して自分の都合の悪い情報は極力伏せているので、担任から、もしくは後から違う情報が入り状況が変わることがよくあります。
後になってモヤモヤが残らないようにするため、頭の中には常に相手側の親になったつもりで話を客観的に聞いておくことが大切です。
話が具体的になってきた上で、相手側に謝って貰えばいいのか、場合によっては病院に行った費用を負担してもらうのかは大人の話し合いになるかと思います。
そこまでこじれることは稀ですが、どこの学校でも数年に一度はあることですのでまったくないとは言い切れません。
たたかれたトラブルが起きた場合は「いつも相手側の立場に立つ」ということを肝に命じておくべきといえます。
トラブルを起こした側のママパパの対策方法
もちろん、トラブルは被害者だけでなく、加害者側になる場合もあります。
買い与えた記憶のないものがでてきたり、ケンカして相手を傷つけたりと、お子さんがトラブルの加害者になってしまうことは子育てをする以上、必ず起こることだと思います。
親としてはとても残念な気持ちになりますし、「どこかで子育て間違えたのかな?」と不安になることだと思います。
しかし、子どもは未熟です。そして我々大人も完璧ではありません。ちょっとした気の緩み、ボタンの掛け違え、勘違い、出来心等でトラブルの加害者側に立つことは当然あり得ます。
まずは相手があることでしたら、被害者側に対して「誠実」であることに努めましょう。
こういうトラブルが起きた時、稀に「9:1でうちの子が悪い、でもその1のところは向こうにも謝ってもらわないと気が済まない。」というパターンもあります。
気持ちはわかります。
自分の子がやってしまったことに対してフォローする意味で、お子さんへの言葉がけの中に「相手の子もこういうところはダメだったと思うけど、、」と伝えるのはいいと思います。
しかし、こういう場合、モヤモヤを相手にぶつけると、ほぼ100%こじれます。
常に相手に対して誠実であることを忘れずに、対応できる器量が我々大人には求められるのだと思います。
トラブルを起こしやすい子の共通点とは
トラブル気質な子の共通点
今まで10年ほど小学校の教員をしてきて感じるのは、トラブル気質な子どもには共通点があるということです。
私が考える共通点を4つをあげてみました。
- 言い訳が多く謝る事ができない
- 家庭内コミュニケーションが不十分
- 何かしらストレスを抱えている
- 趣味や没頭できるものがない
では、それぞれの説明を少しします。
言い訳ばかりで謝れない
家庭内でのコミュニケーションが不十分
何かしらストレスを抱えている
趣味や没頭できるものがない
子どもの同士のトラブルでよくある質問!Q&A形式でお答えします
Q.先生に相談し、状況や変化を伝えるという方法はあり?なし?
Q.問題の大きさによってはある程度親が出て行ってもOK?
Q,子ども同士のトラブルで親がですぎることによる弊害は?
Q.担任が頼りない!どうすれば?
(まとめ)
- 状況をしっかり把握
- 最小限に留める
- 子どもへの教育の機会にする(どんな小さなことでも褒めるポイントをつくる) に尽きます。