ポピーあおどり 11月号をやってみて子どもの苦手な分野を理解することができた
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消しゴムはんこをひたすら彫り進める小学校教師(11年目)です( ̄∀ ̄)これまで56446256556年を担任。子育ての際に「どうしたらいいんだろう?」というよく教育現場で耳にする疑問を中心にお答えします。
ポピーを始めて7か月。
これまで全くと言っていいほどモチベーションに変化がなかった息子ですが、ポピーあおどり11月号は私が「ポピーせんでええんかー?」と促されないと机に向かわなかった場面が何度かありました。
これは、教材の明らかな難易度の変化と、これまでになかったニュータイプの教材によるものかなと感じました。
また、学習机購入による「思わぬ弊害」もモチベーション低下の原因の一つかと思われるので、そちらも含めて「変化の11月号」をレビューします。
ポピーあおどり11月号の教材内容
- ドリるん
- わぁくん
- ほほえみ母さん
- わぁくんで使用する付録
ポピーには教材以外で「ほほえみ母さん」という読み物が入っていますが、この「ほほえみ母さん」、あなどれません。
保護者としての悩みや疑問を毎月テーマ別に取り上げ、親としても教師としてもとても興味深い冊子です。もっと前からちゃんと読んでおいたらよかったと思いました。w
教材は毎月同じ分量で届きます。
これまでと同様「わぁくん」は一旦置いておき、「ドリルん」から取り組ませました。いわば「ドリルん」が教科書、「わぁくん」が副読本、といった位置付けでしょうか。
今月は「ドリルん」に時間がかかったこともあり、「わぁくん」には取り組んでいませんが、「ドリルん」だけでも十分に達成感はあり、やり残した感もなく12月号に入れそうです。
毎月言わせてもらってますが、月1,000円で必要十分な教材が届き、多すぎて負担にもならない、少なくて物足りなさも感じないポピーのコストパフォーマンスは高いと言えると思います。
ポピーあおどり11月号で語彙力は上がったが、教材のレベルがあがり子どもも苦戦することに
ポピー11月号は、1ヶ月を通して下記の能力を身につけることができます。
- 空間力
- 語彙力
どちらも小学校入学時には必要な能力ですが、具体的にどのような教材となっているのかご紹介します。
空間力は小学校入学後に必要な能力だが教材があまり良くないと感じた
今月号のメインテーマである「空間力」とは「見えないものを見る力」です。
この力は、小学校での図形問題を解く力の基礎になるほか、物理の「力のベクトル」など、見えないものを感じ取れる想像力に変わる力だとポピーは説明しています。
さすがに物理の「力のベクトル」までいくと発展させすぎかと思いますが、「見えないところを想像する」「頭の中で絵や図を回転させる」という訓練を幼少期にさせておくことで、小学校入学後、算数だけでなく生活科や理科などの学習においても役立つのだろうなと思いました。
さてこの「空間力」の教材、著しく息子のモチベーションを下げることになりました笑
道が切れて通れなくなっているところに「みちカード」を置いていくという類の教材が3種類ほどあります。
教材自体は簡単であっという間に終えることができ、息子も「こんなん簡単や!」と言ってい
たのですが、この教材は今までの半年間には一度も見られなかった、とある短所があります。
それはやった跡が残らないということです。「みちカード」を置くだけなので、達成感がないのです。
2枚の三角形で様々な図形を作るという、小学校の学習につながる素晴らしい内容の教材もありましたが、こちらも三角形を置くだけなので、同様に跡が残らないものでした。
これまではシールか書き込みにより全てのページに「やりきった!」「できた!」が残るのですが、それがないことでモチベーションがみるみる下がり、机に向かう時間が激減しました。
教材そのものは意図が伝わる素晴らしいものなのですが、跡が残らないというのはポピーらしからぬミスだなと感じました。
ページに穴が空いていて、表と裏を迷路で行き来するという教材がありました。
こちらは息子もページを行ったり来たりさせながら楽しんで取り組む様子が見られました。
毎月ある語彙力を高める教材。毎月違う切り口で子どもは着実に力をつけていく
「はしとはし(箸と橋)」「くもからくも(雲からクモ)」等、同音異義語がイラスト化され、シールで埋めていくという教材がありましたが、これが今月号では息子のヒット教材でした。
保育園でダジャレが流行っているようで、「かみのかみ(紙の髪)ってなんやねん〜!笑」「たこのたこ(タコの凧)〜笑笑」と一つ一つ爆笑しながらシールを貼っていました。
同時に同音異義語をたくさん覚えることができただけでなく、ふだんの会話やテレビを見ていても「ダジャレできたで!」と嬉しそうに話すようになり、親としては語彙力の高まりを感じました。
同じく同音異義語を学べる教材で「えを○○。」「せなかを○○。」等でブランクに入る言葉を線でつなぐものがありました。
こちらはダジャレに笑いながら取り組んだのではなく、「あぁ、同じ言葉や!」「ほんまや!」等、新しい言葉を吸収していくように取り組んでいました。
同じテーマの教材でも学び方はさまざまだなと、感心しました。
ポピーあおどり11月号から教材レベルが一段階上がったことを感じた
11月号は「空間力」をメインテーマに「数の順序」「語彙力」等、これまでに取り組んだことのある内容のグレードが上がったような内容で教材が組まれています。
ポピーを始めた当初に比べ、迷路は細くなり、数字や扱われる言葉が高度なものになり、脳を活性化させるためのアプローチの仕方も多岐に渡るようになってきました。
ポピーをはじめてこれで7ヶ月になりますが、毎月の積み重ねにより、息子の中に確実に学習基盤が形成されているように感じます。
家庭用商材は「続けてナンボ」なのだと思います。
ポピーあおどり11月号をやってみて親が横につくことで子どもの力がつく教材であると実感
今月号は「空間力」のやった跡が残らないことでのモチベーションの低下に加え、先月末に我が家にやってきた学習机による思わぬ弊害により、11月末ギリギリで仕上げる形になりました。
思わぬ弊害というのは、これまでリビングのテーブルで息子と向かい合って座り、常にポピーに取り組んでいるところを見守ってやれていたのが、学習机でするようになってから一人で勝手にするようになったということです笑
一人で勝手に進めるせいで問題の意味がわからないままやって間違える。
あまり好きじゃない教材に取り組むのが億劫になる。
息子の得意不得意など、色々なことに気づくいいきっかけにはなりましたが、やはり、親がきちんと見ているところでさせるということが就学前の家庭用商材ではマストなのかなと感じました。
「もう、ポピーやめるか?」と聞くと「いや!やりたい!!」とやる気は健在ではありますが、親が見ていることの必要性を強く感じた11月号となりました。
ポピーあおどり11月号をやってみて子どもが喜んだ点とつまづいた点
では、実際に教材を進めていた子どもはどのような様子だったのか、喜んだ点とつまづいた点をご紹介します。
語彙力の教材を喜んで進めていた
先述もしましたが、今回いちばん喜んでいたのは「語彙力」の教材です。
ダジャレをきっかけに様々な言葉に興味を持つようになり、「○○ってどういう意味?」と言葉の意味を聞いてくるようになりました。
最も楽しみながら取り組んだ教材でした。
空間力の教材につまずき苦手を感じることができた
今回いちばんつまずいた教材は、みほんと同じ服のピエロを3人探して○をつけるという「空間力」の教材です。
ピエロが正立しておらず、様々な角度で回転しており、教材をぐるぐる回しながら取り組んでいました。「難しい!わからへん!」と声に出し、苦労しながら取り組んでいました。
今回の「空間力」は教師として見るととても大切な力で、ぜひ小学生になってからでも関わらせたい教材でしたが、息子にとっては初めて「苦手」を感じた教材でもありました。
親の得意分野でも息子は違う、当たり前のことに気づくきっかけとなりました。
ポピーあおどりを継続することの重要性を実感した11月号
教材に取り組むまでには時間がかかった11月号でしたが、教材一つ一つはこれまでと同様楽しみながら学習していました。
「空間力」に多少の苦手は感じているようでしたが、わかったときは嬉しそうにしていましたし、今後も引き続き「空間力」の教材があればいいなと思います。
こちらのページの過去分のポピー記事をまとめていますが、「継続は力なり」という言葉の通り、この7ヶ月の積み重ねは確実に力になってきています。
その月にこんな力がつく、という性質ではなく、続けていく中できちんと積み重ねられているなという実感があります。
今後もしっかり取り組ませていきたいと思います。
ポピーあおどり11月号で課題に気づくことがができた
今回は初めて「苦手」と出会い、モチベーションの低下が見られました。教師として見ると「やっとだな。」という気持ちです。
苦手と出会いモチベーションが下がるのは当然のことで、これまでの高いモチベーション継続の方がよっぽど不自然なことだと思います。
様々な角度からアプローチをかけてくるポピーのおかげで息子の課題を見つけることができましたし、やはり親の目があるところで学習させることの大切さにも気づくことができました。
今回は「みちカード」のように、跡が残らない教材があったことは残念ですが、12月号にはありませんでしたし、今後はまた高いモチベーションを維持して取り組めそうな気がします。
教材の満足度としては、親としても教師としても高く、就学までしっかり続けさせたいと思います。