ポピーあおどり2月号をやってみて学習面では安心して入学を迎えられるレベルになったと実感
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消しゴムはんこをひたすら彫り進める小学校教師(11年目)です( ̄∀ ̄)これまで56446256556年を担任。子育ての際に「どうしたらいいんだろう?」というよく教育現場で耳にする疑問を中心にお答えします。
あおどり完結まであと2冊。ポピー年長2月号にもなると、内容もずいぶん高度なものになってきた印象です。
息子は小学校入学がいよいよ近づいてきたこともあり、より真剣にドリルんに取り組んでいるように思います。高いモチベーションをここまで継続できたことは親としても教師としても素直に驚きです。
もはや息子にとって、趣味のようになりつつあるポピー2月号をレビューします。
ポピーあおどり2月号の全教材内容
- ドリるん
- わぁくん
- ほほえみお母さん
- わぁくんで使用する付録
いつも通り、以上がひとまとまりでビニル包装されており、それ以外はお友達紹介キャンペーンや「小学ポピー1年生」への入会案内等のチラシが入っていました。
「入学準備計画」というものがいつからか入っているのですが、子どもが入学を控える親の様々な疑問について、現役の先生の意見を元に答える内容でとても参考になります。
こういう教材以外のものの充実もポピーの魅力の一つだと感じています。
これはもう、毎月同じです。コスパ面含め大満足です。
どんな教材内容でカリキュラムを達成しようとしているか
ポピーあおどり2月号は、1ヶ月を通して下記の能力を身につけることができます。
- 論理力
- 語彙力
- 引き算の基礎
実際の教材内容、子どもの取り組む様子と合わせてご紹介します。
「論理力」を学ばせる教材
今回の教材のメインテーマが「論理力」でした。
論理力の教材は下記の3つが確認できました。
- 3コマ漫画からストーリーを想像し、合理的な順番をつけるもの
- 重さ比べで三段論法を使うもの
- ヒントの条件から答えを導き出すもの
これらを解くにはワーキングメモリ(記憶や情報を一時的に保持し、組み合わせて答えを出す力)とメタ認知(自分の考えや認知を客観視し、それらを材料にし考えていく力)が必要だと解説されていました。
かなり専門的な内容になってきたなと思いましたが、毎月この解説を読んでいると、ポピーが伝えようとしていること、つけようとしている力がどういったものなのかがよくわかるようになります。おそろしい笑
さて、「論理力」の教材で印象的だったのが、タヌキが化けているのは誰なのかシールを貼って答えるものです。
「帽子をかぶっている」「赤いシャツを着ている」「メガネはかけていない」という条件にあった人物を見つけだすのですが、まさしく先述のワーキングメモリが必要となります。
子どもは新たに情報を与えると、前の情報が抜けていくということがよくありますが、ポピーを継続してきたからでしょうか、息子は条件一つ一つを整理しながらタヌキを見つけていきました。
「論理力」を伸ばすには「これ!」という効果的な教材は少なく、まさしくポピーらしい教材だと感じました。
「語彙力」を学ばせる教材
個人的には今月号は「語彙力」の方がメインテーマなのではないかと思うほど、骨のある課題がたくさんありました。
「の」「を」どちらの助詞が入るのが適当なのか、「に」や「は」、「で」や「へ」など、文章がイラストに合うように考えて選択する教材です。
これは、文章をきちんとセンテンスとして捉えていないと解けません。
息子も手こずるかな?と予想していましたが、これまでの積み重ねの甲斐あって、感覚としてどちらが自然かを考えて選択できていました。
また、主語・修飾語・述語を線で結びイラストに合うように文を作るという教材も、大きく手こずることもなく、物差しを使って丁寧に取り組む様子が見られ、親としてポピーへの信頼度がさらに上がりました。
語彙力は小学校入学後も長く学び続けるテーマです。
ポピーは多くの単語を学ばせ語彙を増やすという単純な取り組みではなく、言葉の使い方を正確に学び、不自然な文に対して違和感をもつことができるような「言語感覚」を養ってくれているように感じました。
「引き算の基礎」を学ぶ教材
先月号では「足し算の基礎」をイラストとともに学びましたが、今月号は「引き算」でした。
ポピーの足し算教材の様子が気になる方は、こちらもご覧ください。
ポピーあおどり1月号をやってみて学習面での最終準備がはじまったことを実感
力士の前に置かれた焼き芋が、ページをめくると減っており「残りは2個」「食べたのは○こ」というように、引き算を自然と使えるようになるという教材です。
足し算もそうですが、計算問題を解けるようになる上で最も効果的なのは具体物を使うということです。
小学校一年生ではおはじきを使用して足し算や引き算の基礎を身につけます。
ポピーではおはじきを使わなくても計算ができる力を育てるために、具体物の次に有効な生活事例を多用していました。
「○こあった食べ物が△こになった」というような、身近な想像しやすいものを例として使うことで計算力を抵抗なくつけさせる工夫がみられました。
老舗ならではの知恵の一つだと感じます。
これは難しいと思う問題も解けるように!子どもの成長を実感
今月はメインテーマの「論理力」とサブメインの「語彙力」が際立っている印象でした。
先月号から実感していますが、今月号でも小学校に入学する上で必要な学習基盤をしっかり形成できてきていることを実感させられます。
親が「これは少し難しいのでは?」と思うような論理力の教材をすらすら解いていく姿も見られれば、簡単にできそうなものにつまずき、息子の課題を見つけることもあります。
年が明けてからのポピーは、いい意味でとても“教材”らしい印象です。
子どものモチベーションについてですが、2月号は一気に10ページ以上進む日もあれば、3ページ程度でやめてしまう日もあり、モチベーションにムラを感じました。
間違い探しは大好きなのでどれだけ時間がかかっても集中してやりきるのですが、ひらがなを書くような教材は少し敬遠がちという風に、教材の中でもある程度好き嫌いがでてきているようにも感じます。
まぁ原因ははっきりしていて、文字を書くとき私がうるさいからだと思います(笑)
横で親に「ゆっくり丁寧に!」とわかっていることを言われるのは、息子なりに抵抗があるのだと思います。
試しに何も言わずに字を書かせてみると、ゆっくり丁寧に運筆ができていました。それを褒める。そんな単純なことで着実に実力と自信を伸ばせるのだと気付かされました。
ポピーあおどり二月号で子どもが喜んだ点とつまづいた点
喜んだポイント
今回のテーマ「論理力」の教材がたくさんありましたが、息子はどれもとても楽しみながら取り組んでいました。
まるで推理しているような楽しさがあるのでしょう。
答えがわかった時に「これはこういう風に考えてん」と教えに来てくれることもありました。「考えてわかる経験」をたくさん積むことができ、どんどんページを高める「アゲ教材」でした。
つまずいたポイント
つまずいたというほどでもありませんが、先述の「語彙力」の教材の助詞を選択するものは不安そうに答えていました。
言語感覚が養われているため正解は「なんとなく」わかるのですが、なぜそっちが正しいのか説明をしろと言われてもできないということによる不安なのだと思います。
就学前に助詞の説明ができる必要はまったくありませんし、「こっちだとおかしい」という不自然さを感じ取ることができているだけで十分なのですが、就学後にいずれぶつかる「国語の壁」にはやくも触れられたのではないでしょうか。
ポピーあおどり2月号を終えて、学習面では安心して入学を迎えられるレベルになったと実感
ポピーを始めて10ヶ月となりました。これまでの積み重ねを感じる以上に「こんなこともできるようになったんだな」という驚きも多々あった2月号となりました。
教材内容は理解しやすく取り組んでいて飽きないように工夫されています。
そのおかげで息子は10ヶ月間大きくモチベーションを落とすこともなく、取り組み続けることができたのだと思います。継続がしっかり身を結んでいることを実感できていることで、親としても安心して入学を迎えられそうです。
ポピーを春から始め、これまで様々なテーマの教材を進めてくる中で息子は多くのことを体得していきました。
そして、年が明けたあたりからのポピーあおどりの内容はぐんと深まり、これまで得てきたものをどんどん活用させる教材に変わってきたような印象もあります。
ポピーは「インプット」と「アウトプット」をうまく取り入れ、しっかりと学習基盤を形成してくれていると思います。
ポピーあおどりも残すところ3月号のみ。最後まで楽しく取り組んでくれることを願います。
ポピー年長向け教材あおどりの過去のレビューを1ヶ月ごとにまとめているので、ポピーに興味をもった方はこちらからご覧ください。